ロケットマンの感想

ロケットマンはエルトン・ジョンの半生を映画化したミュージカル映画です。エルトン・ジョンについて詳しくないけれど音楽に力があるので最後まで勢いよく見れました。

曲はなんとなく聞いたことあるけれど歌詞については全く知らなかったのでその素晴らしさについても知ることができました。エルトンの曲の大半はバーニー・トーピンという作詞家が書いているそうです。映画の中でそのコンビの絆の深さも話の軸になっていきます。

この映画で特に好きなシーンは水中に飛び込んだエルトンが子供時代の自分と対面する表現です。自暴自棄になったエルトン・ジョンが自宅で賑やかなパーティーしている中でプールに飛び込み自殺を図るシーンです。

特別な才能を持っている人、美しい見た目を持っている人、お金をたくさん持っている人の周りにはたくさんの人が寄ってくると思います。本当の自分の事を好きで寄ってきているのか?もし持っているものがなくなっても離れていかないのか?そういう葛藤がつきまとうものだと思います。エルトン・ジョンもそういう葛藤から自暴自棄になってしまったという流れです。

そこで流れるロケットマンの歌詞は火星に一人派遣され週5で働いているわたしのお話。誰の目も届かないところで週5日規則正しく働く虚しさ。地球にいる家族や生活を恋しく思う。地球に帰れないかもしれない。このまま地球に戻れずに燃え尽きてしまうかもしれない。こんな設定を思いつくのが素晴らしいなと思いました。

たくさんの人がいる場面で自分だけ急に孤独を感じる時、まるで一人で遠くの星にいるような感覚を表現しているのかなと思います。

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